nobusan1031の日記

66歳の気づきブログ

災害初動期指揮の記録がデジタルで残されています

7月16日は、熊本地震の本地震から3カ月が過ぎ、未だに多数の方が避難生活を強いられています。先月参加した講演会で、デジタル化された「災害初動期指揮心得」の重要性を気づきました

先月、6月26日に阪神淡路大震災を経験された人たちが創るNPO法人「震災を体験した市職員のDNAを次世代に伝える。神戸防災技術者の会K-TEC」の『防災講演会』に参加してしました。この会の設立趣旨は ①震災の経験や教訓の伝承② 被災地支援・防災・減災のための活動③防災・減災のための研究 により安全安心のまちづくりに寄与することです。
2004年7月に設立され、現在会員数は66名です。
主な活動は ①図書の発刊 「東日本大震災 被災地レポート~視た・聴いた・学んだ~」等 ②阪神・淡路大震災の伝承活動 神戸学院大学における会員によるリレー講義 や要請大学での講義等 ③災害発生地域の支援 東日本大震災被災地自治体への会員派遣」等 です。
被災経験者からは、①自分の命は自分で守らなければしかたない。②行政だけでできることには限界があります。③市民、企業、行政が一体となって防災のまちづくりができればいい。特に、K-TECには若い人たちにも参加してもらって、一緒に勉強していきたいと語られています。

『防災講演会』では、東日本大震災時に国土交通省東北地方整備局で不眠不休での対応に従事された現滋賀県土木交通部池口正晃技監から①東日本大震災の初動②東日本大震災の復興③来る災害に備える  の講演がありました。その中で画像を用いた迫力ある説明がありました。大災害時における国土交通省の重要な役割も説明されました。また、「災害初動期指揮心得」という本を作成し販売している旨の説明もありました。
この本は、Amazon電子書籍なら無料で購入できることも知りました。早速購入し、読んでみましたら、今まで、全き知らなかった記録が記されており、一読の価値は十二分にあると思います。

『最初の1時間は、矢継ぎ早に指示を繰り出す時間帯』であり、最も貴重な時間だとのことです。「『備えていたことしか、役には立たなかった。備えていただけでは、十分ではなかった。』『備え、しかる後にこれを超越してほしい。』とも記されています。
Amazon電子書籍(無料):配信URL」は「http://www.amazon.co.jo/dp/B00S8UXG9G

また、東北地方整備局 震災伝承館(http://infra-archive311.jp/?d=mov)には貴重な動画も保存されています。

 

阪神淡路大震災でも、近畿地方整備局職員による初動期の経験談を記録した冊子がありましたが、現在の保存・活用状況は不明です。
現在のようなデジタル時代だからこそ、半永久的に残せる方法で保存し、将来の人に伝承することが必須ではないかと思います。